森と人をつなぐ。
未来をつくっていく。

Top Message

代表取締役社長 古河 潤一

代表取締役社長
古河 潤一

森林総合企業として、
森を循環させ、暮らしを支える。

Value Creation

古河林業の価値創造

森林再生サイクル-CSV経営の実現

木は成長の過程で多くのCO₂を吸収し、数十年後に適齢期を迎え伐倒された後、当社住宅に使用されることで炭素を長期間固定し続けます。一方、伐採後の森林には新たな苗を植えることで再びCO₂吸収を促し、永続的な大気保全サイクルを生み出しています。
さらには、地域で育てた木を、首都圏を中心とした住宅建築にふんだんに活用することで、経済の好循環も創出しています。豊富な地域資源(木材)を多くの皆様の安心・安全な暮らし(住宅)に転換することで価値創造を図り、先人たちが守り育ててきた森林資源を活かした地域経済の活性化に貢献しています。

当社では1875年の創業以来、各事業の展開を通じて【環境】×【社会】×【経済】の3つの循環からなる森林再生サイクルを実現し、CSV経営を推進しています。

※ CSV:Creating Shared Valueー社会課題解決と経済的利益の両立を実現する経営モデル

森林再生サイクル
森林再生サイクル

Our Five Initiatives

私たちの5つの取り組み

水源涵養

水源涵養

年間水生成量 約600億リットル(50mプール24,000個分)

森は落ち葉や根、土がスポンジのような役割を果たし、水を貯える「緑のダム」とも言われます。具体的には土壌が雨水を貯め、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和します。また、雨水が森林土壌を通過することにより、水質を浄化する機能も有しています。これらを総じて水源涵養機能と称し、当社社有林も広域に渡り、地域の水がめとしての役割を果たしています。

※簡易水収支式に基づく概算値

土砂災害防止

土砂災害防止

年間土砂流出削減量 60,240トン(10トンダンプカー6,024台分)

降った雨は葉や枝に落ち、次第に地表へ到達します。地面に下草が生え、落葉で覆われていると直接土に雨が落下することが無いため、地表面の崩壊を防ぎます(表面侵食防止)。また、樹木の根が地面をしっかりとつかむことで、土壌がはがれるのを防ぎます(土砂崩壊防止)。これらを総じて土砂災害防止機能と称し、当社社有林も地域の防災に貢献しています。

※簡易RUSLE差分式に基づく概算値

地球環境(大気)保全

地球環境(大気)保全

年間CO₂固定量 1,450トン

樹木は数十年から数百年をかけて成長します。その過程において、光合成により大気中のCO₂を吸収して成長します。当社では、100%国産材(秋田スギ、伊勢ヒノキ、北海道・岩手カラマツ、青森ヒバ)の耐震性・耐久性に優れた住宅を、最長50年の長期保証と共に提供することで、CO₂の固定化を通じた地球環境(大気)保全に貢献しています。

※2024年度実績に基づく概算値

生物多様性保全

生物多様性保全

天然林率約50%。生物多様性評価『良』を取得

森林は山・川・湿地・草原等様々な環境から構成され(生態系の多様性)、そのおかげで植物、動物、昆虫、鳥といった数多くの種が存在します(種の多様性、遺伝子の多様性)。実際、七ヶ宿山林では、40~60種類の植物種数があることも推計されました。当社ではこれからも天然林の保安と、適切な人工林経営を通じて生物多様性の保全に取り組んでいきます。

※平成22年の森林吸収源・生物多様性等評価基準に基づく

Jクレジット

Jクレジット

Jクレジット制度によるCO₂吸収量:現在登録申請中

森林にかかるJクレジット制度では、適切な森林管理によるCO₂の吸収量が国によって「クレジット」として認証されています。当社では、社有林より創出されるJクレジット取引を通じて、企業のCO₂排出量削減に向けた取り組み(カーボンオフセット)を支援、得られた収益を山林に再投資することでCE(サーキュラーエコノミー/循環経済)の実現を図るべく、現在、登録に向けた準備を進めています。

バイオマス

バイオマス

木質バイオマス燃料の安定供給に向けた実証事業に参加

バイオマスは化石燃料に代わる環境にやさしい資源として、未来に向け利活用が期待されるエネルギー源です。ただし、木材(木質バイオマス)を利用した発電はコストが高い等、クリアすべき課題を抱えています。当社では2021年よりNEDO※の助成を受けて、木質バイオマス燃料の安定供給に向けた産学連携型実証事業に、早生樹植林の面より参加しています。

※国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の略称

エリートツリー

エリートツリー

日本製紙(株)とエリートツリー生産にかかる苗木作り試験協定を締結

エリートツリーは、花粉が少ない特徴に加え、成長にも優れることからCO₂吸収量向上や下刈り期間の短縮による再造林費用の低減も図れます。当社では阿仁山林での苗畑事業において、2022年に日本製紙(株)との間でエリートツリーにかかる苗木づくり試験協定を結び、認定特定増殖事業者にも登録されました。将来的には、エリートツリー生産を軌道に乗せ、種子および幼苗生産販売を進め、伐採、造林、保育事業と併せ安定的基盤を目指していきたいと考えています。

花粉症対策

花粉症対策

三重山林を無花粉スギにかかる実証実験地として提供

花粉症には多くの人が悩まされ、うち約70%はスギ花粉症との説もあります。これは日本の国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%を占めているためでもあります。当社では2024年よりスギ花粉飛散防止剤散布試験に社有林を提供することで、東京農業大学による林野庁花粉発生源対策事業への取り組みを支援しています。

SGEC

SGEC

阿仁山林におけるSGEC認証取得

SGECとは環境、社会および経済を網羅した持続可能な森林管理に関する国内規格です。 森林資源の適切な維持・管理やカーボンサイクルへの貢献、木材生産機能の維持・増進、生物多様性の維持・保全、森林の社会的・経済的機能の維持・増進等、6項目からなる基準により構成されています。当社阿仁山林では2025年にSGEC認証を取得、これからも未来に繋がる森林経営に努めていきます。

合法木材

合法木材

日本林業経営者協会による合法木材事業者認定を継続取得

合法木材とは、違法伐採の撲滅と安全・安心な木材流通を目的に、通称クリーンウッド法に基づく合法的な伐採を証明された木材のことです。当社では平成25年より、取り扱う丸太、原木、およびプレカット材の全てを合法性および持続可能性の証明材に限り、また、発電利用向けの木質バイオマスにおいても間伐材等由来に限るとし、合法木材事業者認定を継続取得しています。

ウッドマイレージ

ウッドマイレージ

国産材100%の住宅建築による環境貢献

ウッドマイレージとは、木材の量(m³)と輸送距離(km)を掛け合わせた指標で、木材輸送に伴う環境負荷を数値化したものです。当社が手掛ける国産材100%の家づくりは、輸入材による住宅建築に比べ、輸送距離が短い分だけ燃料とCO₂を大幅に低減させます。加えて「家一棟分」の大きな需要を森林に返すことにもなり、森の循環を回復させる環境貢献にも繋がっています。

森林再生サイクル

森林再生サイクル

林業・プレカット事業×住宅業で地域と首都圏をつなぐ

当社は秋田、宮城、三重の各県に社有林を有し、秋田ではプレカット事業も営んでいます。さらには住宅業を東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、宮城、三重の地に展開しています。このことで経営理念に掲げる森林再生サイクルを広域にわたり実現、地域と首都圏を結ぶ経済的価値の創出を図っています。2025年には林野庁の「森の国・木の街」づくり宣言に登録、さらなる発展を目指していきます。

雇用創出

雇用創出

森林6次産業化で資源豊かな地域での雇用を創出

林業従事者の減少や、地域経済衰退の要因の1つに需要の弱さが挙げられます。当社が手掛ける国産材100%の住宅建築や大黒柱ツアーは、資源豊かな地域材を人口の多い首都圏に供給することで、木材の活用促進だけでなく、携わる人々の雇用源にもなっています。実際、当社では山林事業部、秋田工場、住宅事業部、管理・保険部門合計で260名※の社員が力を合わせ、日々の事業推進を図っています。

※2025年10月現在/連結ベース

エリア経済活性化

エリア経済活性化

地域企業との連携、協業でエリア経済の活性化

当社事業は地域の様々な企業との協業が不可欠です。山で伐り出した木材を加工する製材工場や集成材工場、加工された建材を首都圏に運ぶ物流企業等々、双方win-winの関係を保ちながらエリア経済の発展に寄与しています。また、あきた材パートナー登録や、三重県・ウッドピア松阪・古河林業による「三重の木」利用促進協定締結等を通じて、地域材の利用促進に向けたPRにも積極的に取り組んでいます。

大黒柱ツアー

大黒柱ツアー

家づくりは思い出づくり。一生に一度、感動の林業体験を。

樹齢100年を超える木々が立ち並ぶ林道を歩き、自分たちだけの1本に出会う。自らの手で木を叩き、倒れた木につい先刻まで生きてきた温もりを感じる。自宅に設置された大黒柱に毎年の背比べの証を刻む。毎年120本前後の大黒柱が、伐り出した皆様と一緒に新たな思い出づくりをスタート、その後も長きにわたりご一緒していきます。大黒柱ツアーは2025年、おかげさまで20周年、ご来山1,500組を迎えました。

森林浴

森林浴ツアー

五感を研ぎ澄ませて森を歩く。森(深)呼吸で整う。

現代社会は常に忙しなく、パソコンやスマートフォンに代表されるデジタルデバイスは知らぬ間に我々のストレスを増幅させています。当社では東京農業大学との共催で、主に同校の奥多摩演習林での森林浴ツアーを開催、当日はスマートフォンもシャットダウンのうえ、風の香りを嗅ぎ、柔らかい大地を踏みしめ、鮮やかな緑に目を奪われる、そんな非日常体験を提供しています。

伊勢ヒノキ精油

伊勢ヒノキ精油

若きクラフトマンによる伊勢ヒノキ純度100%のエッセンシャルオイル

三重山林は林内に世界遺産の熊野古道が通り、育てられた伊勢ヒノキは芳醇な油分を内包しています。この間伐材に近くを流れる大内山川の澄んだ湧水を合わせ、香り豊かなアロマオイルを生産しています。担うのはこの地に移住した若きクラフトマン。手仕事で丁寧に抽出した1本が日常のふとした瞬間にほっとするひと時をお届けします。また、古河グループ企業のエントランスでもデュフューザーを通じて来社されるゲストの皆様をお迎えしています。

秋田スギ積み木

秋田スギ積み木

手触り柔らかな積み木を秋田スギの間伐材で。授産施設支援にも。

当社では住宅事業部のノベルティーグッズとして秋田スギの間伐材を活用した積み木をご用意しています。形状はとてもシンプルですが、小さいお子さんが誤飲しないサイズを計算、柔らかな手触りのために、1つ1つに手でやすりを掛けています。製造は秋田市にある授産施設に委託しており、就労を支援しています。同製品は「つみきこばこ」として2017年のウッドデザイン賞で入賞も果たしています。

森と生きる家づくり

大黒柱ツアーの価値・魅力

古河林業の「大黒柱ツアー」は、家の中心となる大黒柱をお客様自身が選び、伐り出す1日1組限定の体験型ツアーです。2005年に始まり、今では秋田、宮城、三重の社有林に年間100組を超えるお客様をお迎えしています。ここではサステナビリティの観点から3つの価値と魅力を紹介します。

01
環境貢献

お客様自ら一本の木を選び、伐り、それを大黒柱にすることで「伐る→使う」の森林再生サイクルの一部に参加、その意義を体感いただきます。さらには、100%国産材+大黒柱のある家に長らくお住まいいただくことで、炭素(木材が吸収してきたCO₂)固定による大気保全にも繋がっています。

02
地域連携

秋田、宮城、三重の各社有林にお越しいただくことで、山林、プレカット工場に加え、地域交通・飲食とも接続、小さな域内経済を創出しています。加えて、現場で働くスタッフとの交流を通じて、地域の技術・歴史・文化が“可視化”され、消費者(お客様)と地域の距離を縮める機能も果たしています。

03
文化継承

森の中で自然と向き合う体験は、自然と共生しながら素材を生かす日本の木造文化や、自然への敬意を次世代につなげる機会となっています。加えて、一本の木を選び、愛でていくことで「家とは物語を刻む器である」という伝統的家族文化の核を現代にアップデートする象徴になっています。

大黒柱ツアーに参加されたお客様は、森を育て、未来へつなぐ古河林業のサステナブルな取り組みを共に進める“森と家づくりのパートナー”でもあります。

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